2025年ベネズエラ危機:グオンザレス氏とマドゥロ氏を支持する国々|国際政治の最新情勢

2025年1月10日のベネズエラ大統領就任式を控え、グオンザレス氏とマドゥロ氏の支持国が国際社会を二分。アメリカ大陸、ヨーロッパ諸国、そしてロシアや中国などの動向を分析。メキシコの中立姿勢も解説。ベネズエラ情勢の最新情報と今後の展望を詳述します。
2025年ベネズエラ危機:激化する対立と国際社会の分断
2025年1月10日に予定されているベネズエラ大統領選後、エドムンド・ゴンザレス・ウルティア氏の就任を巡り、危機が激化しています。ニコラス・マドゥロ前大統領は任期満了後も大統領職にとどまりましたが、選挙結果では勝利していないにもかかわらず、国家機関の支持を得ています。
チャビズム支配下の国立選挙評議会はマドゥロ氏の勝利を宣言しましたが、野党はゴンザレス氏の勝利を示す開票結果速報を公開し、7月の選挙結果に異議を唱えています。
これにより、国内は二分され、国際社会も分裂。今後の見通しは不透明です。アメリカ大陸では、多くの国々がゴンザレス氏を大統領として支持し、マドゥロ氏を「独裁者」と呼んでいます。
ゴンザレス大統領選出を支持する国々
アメリカやヨーロッパの民主主義国家を中心に、ゴンザレス氏への明確な支持が表明されています。
- アルゼンチン
- アメリカ合衆国
- ウルグアイ
- チリ
- コスタリカ
- ペルー
- パナマ
- ドミニカ共和国
- パラグアイ
- カナダ
ニコラス・マドゥロ氏を支持する国々
一方、マドゥロ氏は、特に権威主義的な傾向を持つ国々やベネズエラとの経済的利害関係を持つ国々からの支持を得ています。
- ロシア
- 中国
- イラン
- キューバ
- ニカラグア
- 北朝鮮
- ベラルーシ
- トルコ
- カタール
- ボリビア
- ホンジュラス
2025年ベネズエラ危機におけるメキシコの立場
メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領は、ベネズエラの選挙結果の発表を待つべきだと繰り返し発言していましたが、1月10日のマドゥロ氏の就任式には代表を派遣しました。また、ベネズエラ国内の問題はベネズエラ国民自身が決めるべきだと繰り返し強調しています。
つまり、ブラジル、メキシコ、コロンビアなどの左派政権による地域大国は、慎重な姿勢を取っています。これらの国は選挙結果の独立した検証を求め、選挙後、当事者間の仲介を試みました。しかし、これらの取り組みが失敗した後、これらの国のいずれもマドゥロ氏の勝利を正式に承認していません。