2025年8月6日水曜日
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2024年米国大統領選:ヒスパニック系投票の行方と選挙への影響

2024年米国大統領選:ヒスパニック系投票の行方と選挙への影響

2024年米国大統領選挙において、ヒスパニック系投票は重要なカギを握ります。2020年以降、最も増加した有権者層であるヒスパニック系が、選挙結果を左右する可能性について解説します。最新の世論調査、各州のヒスパニック系人口、主要候補者の支持率などを分析します。

2024年の米国大統領選挙において、ヒスパニック系の投票は非常に重要です。2020年以降、米国で最も増加した有権者層であるためです。

接戦が予想される今回の選挙では、アナリストらはヒスパニック系有権者が最終的に選挙の結果を左右する可能性があると指摘しています。

この拮抗状態は、民主党のカマラ・ハリスと共和党のドナルド・トランプの最新の世論調査にも反映されています。

Five ThirtyEightの世論調査平均によると、ハリス氏が1.3ポイント差の僅差で48.1%の支持率でリードしています。トランプ氏は46.8%です。

このわずかなリードは、8月末には4ポイント近い差があったのが、最近の週にトランプ氏が差を縮めたため、緊張のポイントとなっています。

2024年米国大統領選挙におけるヒスパニック系投票の重要性

ピュー研究所によると、2024年までにヒスパニック系は米国の有権者の約15%を占め、投票資格のある人が3600万人以上になります。これは、2020年の選挙と比べて12%の増加です。

重要な事実として、ニューヨーク市立大学(CUNY)のLaird Bergad教授の研究によると、2020年の全国的なヒスパニック系有権者の投票率は、投票資格のある人の中で**53.7%**でした。

現在、ヒスパニック系の大多数は、民主党が優勢なカリフォルニア州や、共和党の支持者が多いテキサス州などに居住しています。

したがって、アリゾナ州、ネバダ州、ペンシルバニア州など、選挙結果が不確実な「スイングステート」に住むヒスパニック系の投票が、大統領選挙の結果を左右する可能性があります。

ヒスパニック系住民が多い州と政治的傾向

2024年現在、米国でヒスパニック系住民の割合が高く、2024年大統領選挙における政治的傾向は以下の通りです。

  • ニューメキシコ州 (49.20%):スイングステート、用語解説はこちら
  • テキサス州 (39.44%):共和党支持
  • カリフォルニア州 (39.09%):民主党支持
  • アリゾナ州 (31.51%):スイングステート
  • ネバダ州 (28.90%):スイングステート

ヒスパニック系投票2024:結果を予測できる数値

CNN en Españolによると、アリゾナ州では、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)政治学部による研究によると、バイデン氏が2020年に10,457票差で勝利しました。アリゾナ州には今年、約130万人のヒスパニック系有権者がいます。

さらに、ネバダ州では、Americas Society/Council of the Americas (AS-COA)の研究によると、トランプ氏が2020年に33,596票差で敗北しました。同州の投票率はバイデン氏が56%、トランプ氏が37%でした。

一方、CNNが発表したSSRSによる調査では、民主党がヒスパニック系有権者(有権者の15%)の間で長年維持してきた優位性が明らかになっています。カマラ・ハリスが54%、トランプが37%で、17ポイント差があります。ただし、誤差範囲は9.9%であり、選挙戦の激しさを示しています。

2024年米国におけるヒスパニック系投票:有権者の支持はどこに向かう?

ActiVote は、2024年米国大統領選挙における有権者の傾向を強調しています。

一方、トランプ氏は男性、農村部住民、50歳以上、白人、無党派層の間で支持率が高く、わずかながら優勢を保っています。

一方、副大統領のカマラ・ハリス氏は、女性、都市部住民、若年層(18~49歳)、ヒスパニック系、アフリカ系アメリカ人の間で支持率が高くなっています。


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